これからは自家焙煎

妹に教えてもらって以来、時々コーヒー豆を焙煎している。 昨夜は涼しかったので、よし、と夜中に始めたのだ。

カセットコンロに金網でできた小さなロースターをセットしてハンドルを回し続ける。 一度にできるのは100g。 火加減を見ながら炎を見つめていると、不意に薄皮と火の粉が散る。 豆の爆ぜる音に耳をすませながら無心でガラガラと豆を煎る。

今まで火加減が弱くて失敗していたので、やや強めの火加減で煎ってみた。 豆が色づいて来てバチバチと鳴りだしたら一はぜ。 そのまま続けているとピチピチと再び鳴りだす。 これが二はぜ。 そしてどこで火を止めるか、そのタイミングが大事。 止めたらすかさずドライヤーの風で冷ます。

グァテマラ_レタナ農園1 グァテマラ_レタナ農園3 グァテマラ レタナ農園

焙煎を終えた豆は膨らんでツヤのあるいい色に仕上がった。 そのままザルに置いていたら、夜中に時折パチッと弾けるような音がしていた。 よく見ると、丸いハゲのように一部皮が剥がれている豆がある。 弾けたように聞こえたのはそのためだった。 火力が強く表面が焼けすぎてしまうと起きる現象なのだそうだ。

マンデリン1 マンデリン3 マンデリン

昔はどこの豆が美味しいかとか、隠れ家のような喫茶店を探すのが楽しかった。 ここ数年サードウェーブだそうだけど、いまひとつ心が踊らない。 家ではNespresso時々ハンドドリップ。 もう理想や好みのコーヒーを探すことにも飽きてしまった私も、自ら焙煎するのは楽しみになった。 独りで黙々と夜中に豆を煎る。 そして部屋は煙で濛々。